「審美歯科」と聞くと、口元の美しさにフォーカスした治療をイメージされると思います。それが医学的に問題ない歯だとしても、患者様や歯科医師個々の”審美眼”に合わせて、歯を削ったり、被せ物をするなどの治療があります。そういった治療は、元には戻らない不可逆的な治療行為であることが多く、後悔される方は少なくありません。
当院で行う審美歯科は医学的に治療介入の必要があり、かつ目に見える場所に対して顔貌に調和した自然な仕上がりを目指します。※医学的に介入の必要があること:虫歯や補綴物の不適合、根管治療のやり直しなど
実際に症例を見ていただくのが最もわかりやすいかと思います。
治療をした歯だとは気づきにくい仕上がりになっていることがわかると思います。
大切なのは、顔貌との調和が取れた自然な仕上がりになっていることです。
当院の審美歯科は、医学的に正しい治療を行うことがベースとなっています。その理由は、見栄えという短期的な治療成果だけに目を向けた治療では長期的に良好な結果を得られないからです。
たとえ綺麗な建物でも、見えていない部分で基礎が脆かったり、内部構造に欠陥があるとたちまち綻びが現れます。
被せ物だけ変えることで見た目はよくなります。しかしその内部や根尖部に問題や今後問題が起きうる可能性がある場合、長期的な予後も見据えてしっかりとご説明した上でどこまで介入するのか一緒に検討します。
あくまで医学的に正しい治療を行なったうえで、審美性を追求していくことが重要になります。
機能的に、長く美しい補綴治療を行うことにこだわります。
例えば被せ物をするために土台となる天然歯の形を整える「形成」という工程ですが、必要以上に歯を削ることは多くの歯質が失われ、場合によっては健康な神経を取ることになってしまいます。
また、深く削りすぎるとセラミックをセットしたあとに歯肉が腫れてしまいます。ケースによっては事前にワックスを用いた模型診断を行い、理想的なゴールのために必要十分で適切な形成ができるように意識しています。
次に、歯の精密な型取りをする「印象採得」という工程ですが、補綴治療が必要になった歯は虫歯が歯茎の下までいっていることが多く、通常の型取りではそこまで精密な印象採得ができません。そのためセラミックセット直後の見た目は綺麗ですが、見えない歯茎の下で不適合がおき、早期に問題が起きるということもあります。
当院では形どりをする材料を流し込む際に支台歯に圧排糸と呼ばれる細い糸を2周巻き、歯肉の中まで型取りの材料が流れ込むように工夫しています。こうすることで印象材料が歯肉の下まで流れ込み、通常は見えない部位にいたるまで適合性の高い被せ物を作ることが可能になります。
また印象採得を行う時は保険治療でよく用いられる冷たいピンクのアルジネート材料ではなく、シリコーン系材料を用いて行います。
従来の印象材に比べて寸法安定性に優れているため型取り後に変形が少なく、また適切な硬さもあるために歯肉の中まで入り込んだ薄い部分も千切れることなく精密な型取りが可能になります。
治療の工程において、患者様の目に見えない部分までこだわり抜くことで、良好な予後を実現することができるのです。
クオリティの高い補綴物(詰め物や被せ物)は、適合性が良いという条件があります。
先程紹介した、歯肉圧排やシリコン材料を使った精密な印象採得を行なったうえで、歯科技工士がオーダーメイドの補綴物を作成してくれます。
適合性のみならず、色や形にもこだわった、まさに「匠の技が詰まった補綴物」です。当院では選りすぐりの歯科技工士に依頼し、精密で適合性の高い補綴物を作製してもらっています。
ここまでご説明したように、当院は医学的に介入が必要な症例に対して、適切な治療を行なったうえで自然な審美性を追求していきます。
また、仕上がりだけでなくそれまでの工程も妥協なく行い、選りすぐりの技工士によって適合性が高く美しい技工物を作製いたします。審美歯科をご検討になられたら、お気軽にご相談ください。セカンドオピニオンも承っておりますので、そちらもご活用ください。
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